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[No.3325] 妙高~雨飾縦走

今回は行けませんでしたが、焼山から先に続く、厳しい稜線に惹かれます。また行ってみたいと思います。
深い静かな山歩きに、取りつかれてしまいそうな気がします。

130920夜~23myoko-hiuchi9-火打山山頂
↑ 火打山山頂
[No.3325]妙高~雨飾縦走

2013年9月20日(金)夜~23日(月) 
【参加者】CL寒川陽子、秋房伸一、藤松奈美
【天候】21日:快晴 22日:晴れのち曇り 23日:晴れ
【行程】
・9月20日(金)
19:30京阪出町柳駅集合=(マイカー・湖西道路経由)⇒23:00尼御前SA⇒0:20有磯海SA⇒0:50越中境PA・1:00就寝

・9月21日(土)
5:30起床・5:50出発⇒7:00雨飾温泉・寒川車デポ10⇒8:45燕温泉
燕温泉出発9:00~9:45赤倉源泉小屋水場55~10:25四合目30~11:25六合目 天狗堂35~12:45九合目 鎖場13:00~13:15十合目 妙高南峰45~13:50妙高北峰~15:10長助池分岐20~16:30黒沢池ヒュッテ~17:05茶臼山~17:25高谷池ヒュッテ・18:00幕営・21:00就寝                  
[行動時間(休憩除く) 7:05]

・9月22日(日)
5:30起床・7:25出発~8:40火打山9:10~9:25影火打~10:10胴抜切戸25~11:45焼山12:15~12:45胴抜切戸~13:45休憩55~14:25影火打35~15:00火打山~16:.00高谷池ヒュッテ~16:15幕営地・19:30就寝   
[行動時間(休憩除く) 7:05]

・9月23日(月)
3:45起床・5:25出発~7:00黒沢橋05~7:40笹ヶ峰バス停 
[行動時間(休憩除く) 2:10]
笹ヶ峰発8:15=(頸南バス)⇒8:55池ノ平いもり池入口バス停=(赤倉タクシー)⇒9:10燕温泉=(マイカー)⇒10;:50雨飾温泉11:50⇒12:25糸魚川駅前・13:30現地解散

【記録】
未だ通行止の名神を迂回し、湖西道路経由で北陸を目指す。交通量は少々多め。寒川車が敦賀ICで高速に乗り損ね40分程ロスタイムが発生した。夜間の根知谷の走行に不安があるため、秋房の提案で越中境PAにて仮眠をとる。藤松が目の周りを虫に刺されるが、持参薬が効き山中の行動にはほぼ支障なかった。頚城山塊は思いの外大きく、下山予定地である雨飾山の懐から入山地の燕温泉まで高速に乗り100km弱、約2時間を要した。

 燕温泉は最下部に一般駐車場があり、少し登り出すと旅館や土産物屋が現れる。少々物色の末、更に舗装路を奥へ。右手に野湯で有名な黄金の湯を過ぎてしばらくはゲレンデにつけられたコンクリートの道を行く。その後も赤倉源泉小屋まで長く舗装路が続き我々を驚かせた。小屋手前には二カ所、水場として沢水が引水されているがどうも鉄臭い。北地獄谷を登ってわかった事だが、そもそもこの谷が僅かに硫黄色なのだ。今山行は水場に乏しいためここで補給。しばし進むと一際目立つ光明滝と称明滝が二段構えで姿を見せた。どちらも立派な滝なのだが、参加者が皆、大峰の滝のスケールに慣れていたため淡々と通過する。登山道は称明滝を右岸より巻き登り、北地獄谷の渡渉を経て四合目の麻平分岐に到着。しばらくは谷筋だが、胸突き八丁の標識が現れると左へと反れて九十九折で一気に天狗平まで標高を稼ぐ。

 天狗平にてトマトを頬張り一服。海が見えた、と下山者が嬉しそうに語る。後でわかった事だが、三連休のうち土曜朝が一番好展望だったようだ。光善寺池を過ぎると段々と急斜になり、照りつける日射も相まって暑い。燕温泉が標高約1100m、妙高南峰が2454mと、約4km、標高1300m余りを5時間弱で登り上げる。薄く黄色に色づき始めた木々の向こうから、時折冷風が吹き上げてくる。

130920夜~23myoko-hiuchi1-妙高山頂直下の鎖場
↑ 妙高山頂直下の鎖場

130920夜~23myoko-hiuchi2--気分上々↑↑
↑ 気分上々↑↑

段々と岩稜に変化していく登山道に、藤松は楽しそう。滝ありクサリ場ありと変化に富む登山道をチョイスした甲斐があったものだ。

130920夜~23myoko-hiuchi3-斑尾・野尻湖を俯瞰
↑ 斑尾山・野尻湖を俯瞰

 秋房の調子が芳しくなく、妙高山以降は危険箇所もないため、のんびりと秋色めいた稜線歩きを楽しむ。幕営予定地までは大倉乗越と茶臼山の登りが控えている。茶臼山は穏やかであるが、妙高山からの下り及び乗越までの登り返しは急坂で苦労した。黒沢池ヒュッテでビールを手に憩う登山者に心が揺らぐが、ここを泊地とすると雨飾山までは行けない旨伝えると、早朝起きにも関わらず参加者は茶臼山を越えようと口を揃えた。

130920夜~23myoko-hiuchi4-西日の木道を行く
↑ 西日の木道を行く

夕刻の柔らかな日差しが木の葉やススキを一層黄色に染める。前方に見えてきた高谷池は西日に照らされとても神々しく、夕方の静かな登山道で立ち止まりただただ黙ってその風景を見つめていた。

130920夜~23myoko-hiuchi5-夕暮れの高谷池
↑ 夕暮れの高谷池

 妙高市営の高谷池ヒュッテは登山基地である笹ヶ峰から一番近いため、客は都会めいた雰囲気を醸し出していた。三連休でテン場は大混雑、奥地の適当な場所で張るよう指示される。南斜面よりにあった静かな適地に幕営後、夕食を作りながら今後の行程について打ち合わせ。いくつかのケースについて行動予定を検討し、焼山登頂を最優先目標にする事を確認。テント張り置きのまま明日は焼山往復、明後日に笹ヶ峰に下山する事となった。エスケープの容易な山は自由度が高く気楽でいい。

130920夜~23myoko-hiuchi6朝
↑ 朝焼け!

 前日の行動終了が遅かったため、ゆっくり朝発ちする。火打山まではほぼ木道ないし木の階段。振り返ると妙高山が大きく鎮座している。

130920夜~23myoko-hiuchi7天狗の庭と火打山
↑ 天狗の庭と火打山

130920夜~23myoko-hiuchi8-秋空の下の旅人
↑ 秋空の下の旅人

昨日より霞がかっており雲が多めで残念ながらくっきりと日本海を望むことはできなかったが、はるか彼方に剣岳が確認できた。妙高山以降、常に堂々とした山容を見せ付けていた焼山が迫ってきた。白い噴煙、富士山のように独立した形、切れ落ちたザレっぽい山肌…何度も見てもあの山だけ異色だ。引き返しても良いのだが、秋房・藤松共に焼山に対するテンションが高すぎる。のんびりと火打山頂でくつろぐCLは慌てて荷支度である。

焼山への稜線は思ったよりも明瞭かつよく踏まれたトレース。細尾根もなく山頂直下が多少ザレている程度。ただし、鞍部である胴抜切戸からはかなり長い登りで忍耐勝負になる。沢歩きに慣れている秋房・藤松両氏は岩場やザレの下りがとかく速い。妙高山の下りが脚に効くと言っていたことから、今のペースでは復路に難儀する可能性もあるため、登り下りともにペースを抑えるよう指示する。進むにつれ雲行きが怪しくなり、濃いガス中での焼山登頂となった。10名余り火打山方面から焼山を訪れたようだ殆どが我々同様、ピストンである。

130920夜~23myoko-hiuchi10-影火打より焼山
↑ 影火打より焼山

硫黄臭を胸に吸い込みながら山頂で電波状況を確認、かろうじてauは入るかもしれない。帰りは幕営地まで戻るのだが、西面から見た影火打・火打の山塊は巨大で、東面からの優雅な姿とは対照的だった。

130920夜~23myoko-hiuchi11-焼山山頂
↑ 焼山山頂

高谷池のテン場は昨日よりかは閑散気味。調理用に水場の水を補給すると少々着色がかっていた。昨夜は慌ただしかった分、酒を片手にテント内でまったりと過ごす。就寝に入りヘッドライトを消しても月夜がテント内を仄かに照らし出す。午後から雲が出たせいで気温が下がらなかったのか、昨夜とはうって変わって寝苦しい夜だった。

130920夜~23myoko-hiuchi12-団欒のひととき
↑ 団欒のひととき

車を回収するには笹ヶ峰から燕温泉まで戻る必要がある。笹ヶ峰発のバスの時刻合わせで早朝に起床したが、出発する頃には既に明るんでいた。木道や木の階段がほとんどで、通行も多いためか登山道が広がってしまっている箇所も見受けられる。十二曲りの急坂を下りきり黒沢橋を渡ると、あとは走り下れそうな木道続きであっけなく笹ヶ峰登山口に降り立った。
バス車内から乙見湖や笹ヶ峰牧場を観覧、池ノ平へ。池の平からはタクシーを手配し燕温泉へ帰還。その車内で、比良山系での遭難者について話題になる。火打山で確認した際はてっきり遭難訓練かと思っていた。雨飾温泉にて入浴、寒川車を回収し糸魚川駅で腹ごしらえの末解散としたが、連休最終日の湖西道路は案の定渋滞してくれた。

【感想】 52期 秋房伸一
 妙高山、私の中では、さほど存在感のある山ではなく、ちょっとしたハイキング+α の軽い気持ちで参加したのが間違いでした。
 なかなか登り応えのある山で、山岳会に入会して初めてといいほど、バテてしまいました。言い訳はともかく、先頭を歩く藤松さんに、全然ついていけなかったというのが、厳然たる事実です。まあ、別に競争しているわけでなく、パーティーとして登ればいいのですが、とはいえ、そんなこんなもあって、当初の縦走からコース変更になってしまったのは楽しみにされていたかもしれない計画作成のリーダーには、申し訳ありません。静かなテン場で、大自然に抱かれた感じの癒やしは十分に感じることができました。ありがとうございました。

【感想】 54期 藤松奈美
妙高、火打は、穏やかなだけど登りごたえのある、とてもいい山でした。それより何より、火打から先の焼山。
直下直登の道のり、山頂は硫黄の匂いがただよい、険しさをむきだしにしていました。
ほとんど通る人もいない中、深い山の魅力を味わうことができました。
今回は行けませんでしたが、焼山から先に続く、厳しい稜線に惹かれます。また行ってみたいと思います。
深い静かな山歩きに、取りつかれてしまいそうな気がします。
ご一緒頂いた寒川リーダー、秋房さん、ありがとうございました。帰りの渋滞の運転も、ほんとにありがとうございます。
気心の知れた人の山歩きは、楽しいものです。

【感想】 48期 寒川陽子
実はCLとして泊有り例会及び縦走の例会を実施したのは初である。「寒川例会は走らされるのでは」と噂されているが、HNにしている通り、走りは副業であって山ヤもといワンゲラーであることが自身の活動の根幹にある。
この山域を選んだ理由は、過去に周辺を訪れたことがあり土地勘がある事とエスケープコースが容易に組める事である。今回は互いに勝手知ったるメンバーで、CLとしても一参加者としても大変楽だった。CLとして山行に望むのは久々で不手際もあり、秋房さん、藤松さんには至らぬ点をサポートして下さった事、本当に感謝している。

縦走は特別な才はいらないが、だからといって誰にでもできる訳ではないし単なる体力勝負でもない(とはいえ体力不足を自覚しながら入山するのは論外であり、見合った行程にすべき)。目的にもよるが、完歩を目標とした縦走でないなら大して速く歩く必要はない。今回は焼山ピストンとしたが、もし縦走であったなら2日目の登りのペース位でも充分だと私は考えている。週末で一気に登ってしまう社会人登山者は縦走に慣れ親しむ機会が少ないが、長くゆっくり、5日歩こうが10日歩こうが、初日と変わらぬパフォーマンスを維持するのが縦走のコツだ。不要な個装、杜撰なパッキング、適当な歩き方がジワジワと効いてくる。少しずつ移りゆく景色、ルートの様子、雲の流れ、風や水の恵み。簡単に見えてなかなか深い縦走の難しさや醍醐味を感じて頂けたならCLとして幸いである。
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Genre : スポーツ 登山
プロフィール

kyotohira

Author:kyotohira
山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングから、アルプス縦走、沢登り、岩登り、植物観察、山スキー、トレイルランニングなどオールラウンドに楽しんでいます。

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