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[No.3349] 積雪期 比良全縦 

[No.3349] 2014年1月11(土)~13(月)
積雪期 比良全縦 

比良全縦には毎回異なった困難さが待ち受ける。それは気象条件・自然に起因するものもあれば己の中に潜むものもある。

2014hira1.jpg
写真:イクワタ峠北峰手前 バージンスノーをラッセル
[No.3349] 2014年1月11(土)~13(月)
積雪期 比良全縦 


【本隊】 合宿ポイント L秋房伸一 SL NF 田中靖之 小西幸一郎  会員4名
【サポート隊】 テント泊ポイント L亀島文子 高橋幸三郎 高橋秀治 会員3名
【天気】晴/曇

【記録】54期 NF
1/11(土)
出町柳6:30=7:45桑野橋8:00~10:00放置車~登山道10:15~12:45マイクロウェーブ~13:15蛇谷ヶ峰13:25~16:05須川峠~16:45横谷峠(幕・サポート隊)

1/12(日)
横谷峠7:40~8:40地蔵山~9:15ササ峠~10:45イクワタ峠~12:05釣瓶岳~武奈ヶ岳13:40~14:15コヤマノ岳~16:00金糞峠~16:15幕地

1/13(祝)
幕地8:10~10:25南比良峠~11:20荒川峠11:50~13:05林道(車お迎え)=京都

1日目。出町柳に集合。不安と楽しみが混じった複雑な気持ちで行ったところ、上坂理事長が見送りに来て下さる。「いい感じの雪の量じゃないでしょうか。いけるよ」と励まされ、出発する。
桑ノ橋でサポート隊と分かれ、山中に入ろうとしたところ、集落の入り口がいきなり凍結しており転倒しそうになる。慎重に通過する。

すぐにスノーシューをはく。秋房さん先頭で膝くらいのラッセルの中登りだした。連日の激務のせいか、思うように身体が動かず、不安を覚える。田中さんがたくましくラッセルをされる。小西さんはスノーシューがほぼ初めてということで歩きにくそうにされていたが、だんだん慣れて行かれるのがわかる。

鉄塔付近で休憩していたら、イヌをつれたお年寄りに追いつかれた。トレースありがとう、といわれる。
蛇谷ケ峰へいったん下って登り返す。下りの景色がすばらしい。蛇谷が峰へ到着すると、以前取材させてもらったガイドさんと会った。田中さんともお知り合いのようで、奇妙な場所での再会を喜び合う。

この先は迷いやすいと、秋房さんがあらかじめ付けて下さったリボンを頼りに歩き出す。途中までは順調だったが、なぜか迷ってしまう。トラバースルートを取ることになり、慎重に進む。思ったより時間がかかり、サポート隊が待ってくれている横谷峠までたどりつけるか不安が募る。

秋房さんの読図により、正しい道に戻ることができた。体力を大分消耗していたところ、なんと、トレースを発見。サポート隊がつけてくれていたのだった。非常に大きな力をもらい、疲れた体を前に進める。

テントが見えたときは心の底からほっとした。亀島さん特製のお野菜お肉たっぷりのとってもおいしいお鍋をいただく。お酒も飲んで、とっても幸せな気分。サポート隊のありがたさが体の芯まで染みわたった。

2日目。亀島さん特製の朝ご飯に元気をもらう。至れり尽くせりで本当にありがたい。出発すると、体が山に慣れたのか、きのうより動く。

サポート隊と途中まで地蔵峠あたりまで歩く。イクワタ峠の直登に、田中さんが猛ラッセル。とても楽しそう。上がると、蛇谷ケ峰や北山が眼下に広がりまさに絶景。 

空の上のお散歩のよう。雪庇を避けながら森の中を歩く。少し歩きにくい。釣瓶岳に到着。細川越まで行くと、武奈への北稜がはっきりと見えた。そびえ立つようで、あんなところ登れるのかと思ってしまう。 

小西さんを先頭に登っていく。トレースがあり、少し残念な気分になるが、負担は少ない。小西さんとずんずん登っていく。息があがるのがとても気持ちがいい。武奈ヶ岳に到着すると、充実感があった。風が強いので、写真をとってすぐに出発する。 

コヤマノ岳への道のりが、葉の落ちた木々に雪が積もって、クリスマスツリーみたいになっており、とてもロマンチックな雰囲気。行き慣れたはずの金糞峠への道をなぜか間違え、少し登り直すことになり、とても南比良峠まではいかず、金糞峠をすぎた稜線でテントをはる。

風が強かったので、木の陰を選んだ。きのうの豪華ごはんとは違い、NFが用意したインスタントの食事を食べお酒を飲む。きのうより寒い。田中さんと小西さんは雪から水を作るのが初めてのようで、楽しげだった。

3日目。道満岳を避けて、大橋経由の道を取るが、読図が難しく、何度も道に迷いそうになる。予想外に時間をとってしまい南比良峠に到着する。

このあたりから雪が深くなってくる。荒川峠まで到着したときに、秋房リーダーが、「この先はエスケープルートがなくなるから、この時間からでは無理です。撤退しましょう」と判断される。残念だったがリーダーの判断に従う。やはり少し口惜しかったからか、下山に力がこもってしまった。

下山すると、なんと、亀島さんと髙橋さんが車で迎えに来て下さっていた。敗退したのにわざわざ来て下さって胸が熱くなりました。途中でみんなでラーメンを食べて帰宅した。口惜しかったけど、パーティを組んで下さった秋房リーダー、田中さん、小西さん、非常に温かいサポートをして下さった亀島さん、髙橋秀さん、髙橋幸さん、みなさまに大変お世話になり、幸せな三日間でした。

【感想】55期田中靖之
入会時からいつか比良全山縦走に参加したく、昨年10月集会後の懇親会で秋房さんに次回全縦ありますかとお聞きしたました所、秋房さんとご一緒した10月中旬の白馬テント泊例会で全縦をされることをお聞きしました。

しかし全縦二ヵ月前の11月中旬に軽度ですが肋骨1本骨折してしまい一ヵ月間は激しい運動は無理と言われ、参加は難しい旨秋房さんにメールした所、「行けるところまで行ってエスケープでもokなので、行きましょう。今度の体験が、もしエスケープしても、次につながります。初めてで全縦せいこうしても、醍醐味に欠けますし。」と非常にありがたいメールを頂き、当日までにベストをつくし全縦に臨もうと徐々に毎週近郊の山に登り、最終調整として1月3日小松久剛さんにご一緒頂きイン谷口から武奈ヶ岳迄15キロボッカで登り、最後まで這ってでも辿り着きたいとの思いが強くなりました。
12月にしようと当初考えていました20キロボッカトレもケガでできなかったので、できるだけ軽量化をはかり、スタート地点に立てた時は感慨深いものがありました。

スタート時に秋房リーダーより、なるべく汗をかかないように7割の力で登りましょうと言われた時に1月3日武奈ヶ岳山頂間近で小松さんに追いつこうと必死で山頂で燃え尽き、激しい疲労感が下山途中まで続いたのを思いだし長丁場なのでペースを考えようと思いました。

当日20キロほど背負い蛇谷ヶ峰まで以外にバテルことなくラッセルを交代しながら登れたのでほっとしました。
2日目ピークの雪庇が見える急登では青空に向い先頭ラッセルし、しんどいのにラッセルがすごく楽しく、雪山の醍醐味はラッセルだと思いました。また雪庇を乗り越えピークを踏めた時すごく達成感があり、また遠くに蛇谷ヶ峰もみえ絶景でした。

武奈ヶ岳が見え、山頂に人が確認でき長い登りを登りましたが先行するFさん、小西さんについて行けなく体力不足を感じましたが、武奈ヶ岳山頂についたときは感無量でした。

3日目朝は前日までの晴天と違い雪も舞い全従らしくなってきたと思いましたが、雪深く進むべき方向もわかりずらく、秋房リーダーにルートファインディングして頂き南比良峠から荒川峠まで夏山20分のコースタイムの所、50分かかり2倍以上の時間を要したことが強く印象に残っています。 

11時半前に荒川峠につき、単独で12月上旬無雪期に行った荒川峠から蓬莱駅に近い登山口に3時間半かかった記録を見ると2倍でも7時間掛かるので最後まで行くのは無理だと思いました。秋房リーダーが荒川峠で撤退しましょうと言われた時、藤松さんが残念そうにされていたのが印象的でした。

私も荒川峠から下山時に最後まで行きたかったとの悔しい感情にかられ、いつか必ず読図力、体力、ラッセル力等をつけ、万全の体調で全山縦走に挑戦したいとの思いが強くなりました。

今例会前のケガで思ったトレーニングができなかったりしましたが、参加させて頂き、初めて雪から水を作ったりと雪山でのテント生活・技術を学べ貴重な経験をさせて頂き次に向け凄く大きな一歩になりました。また皆さんとトレースがない中、ラッセルした3日間はすごく充実した非常に思い出深い山行になりました。これからも会のみなさんと感動を共有して行きたいと思います。

また最後に荒川登山口まで車でお迎えまで来て頂きましたサポート隊の皆様の暖かい3日間にわたるサポートには感謝の気持ちで一杯です。会の皆様、これからも末永くどうぞよろしくお願いいたします。

【感想】56期 小西幸一郎
今回の比良山縦走が、初めての雪山登山という状況にも関わらず参加させていただきましたことにまずもって感謝申し上げたいと思います。

また、装備品購入の相談から山行中のアドバイスなど多くの指導をいただいた秋房リーダーや参加するきっかけを与えていただきました亀島さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。

皆様とのテント泊も初めてのこととなり、さまざまなことを勉強させていただきましたが、サポート隊の皆様の申し分の一切ない、まさに接待を受けているかのような鍋料理やトレースなどのサポートをいただきまして、全山縦走はならなかったですが三日間を乗り切れたと思います。

今回の山行は、雪山の魅力の一端を垣間見れた有意義なものになりました。
自身、苦手と気付かされたトラバースや枝木の跨ぎには閉口してしまいましたが、何よりも読図のスキルを早急に向上させる必要性を痛感しました。(秋房リーダーに頼りきりで現在地も把握できてないようでは…)

しかし、雪を被った比良の山々の眺望に目を奪われ、まっさらな雪上を踏みしめて歩く気持ち良さを味わうことができ、本当に意義のある経験をさせていただきました。本隊、サポート隊の皆様、今回は本当にありがとうございました。

【感想】52期 秋房伸一
 比良全縦には毎回異なった困難さが待ち受ける。それは気象条件・自然に起因するものもあれば己の中に潜むものもある。

 前年、雑誌「岳人」からの依頼原稿で当会の積雪期比良全縦の原稿をまとめたこととサポート隊も含めて6年連続参加しているので、中途半端に知ったつもりになっていたが、己の未熟さを痛感した山行となってしまった。

 蛇谷ヶ峰からのルートで左に直角に曲がるところを意識しすぎて、正規ルートより手前で曲がってしまい、ルートを外してしまったこと、金糞峠に登るのを全然別の方向に進み、元の尾根に上がってしまったこと、など後に振り返ると何故そのような間違いをしたのかわからない。自分では余裕があるつもりでいても、冷静に判断する余裕がなかったのか慢心が生じていたのかどちらかだろう。南比良峠へのトラバースルートでの苦労は、雪山への経験不足といえる。

 サポート隊に至れり尽くせりのことをしていただいて、天候も良く、積雪量もいい案配であったのに、全縦を成功させられなかったのは、誠に申し訳ない。

 少なくとも、2日目の出発は、朝食の準備、テントの撤収がないという山小屋宿泊以上のことをサポート隊にやっていただいているのに、のんびりした出発時間になってしまったのは反省材料。本当に全縦を成功させようとする強い意志があるのなら、もっと出発時間を早めるべきであった。

 とはいえ、楽しい山行であったことは事実で、同行の皆さんの賜です。
 また、サポート隊の皆さんには、本当にお世話になり、感謝に堪えません。厚く御礼申し上げます。

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写真:樹氷の中を進む



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写真:蛇谷ヶ峰山頂


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写真:横谷峠幕地の朝、サポート隊と共に


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写真:テントキーパー役に見送ってもらう


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写真:交代でラッセルに励む


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写真:雪庇を越える田中


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写真:武奈ヶ岳山頂


2014hira9.jpg
写真:南比良峠
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Tag : 比良全縦 
Genre : スポーツ 登山
プロフィール

kyotohira

Author:kyotohira
山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングから、アルプス縦走、沢登り、岩登り、植物観察、山スキー、トレイルランニングなどオールラウンドに楽しんでいます。

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