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[個人山行]南紀のピラミッド嶽ノ森山と金山・重善嶽( 関西百名山シリーズNo.98)

最南端の関西百名山、嶽ノ森山(376m)は古座川の対岸に屹立したピラミダルな山。嶽ノ森山に源を発し古座川に注ぐ犬鳴谷は滑床が美しい。串本から大島に渡り金山(117m)から展望を楽しみ、2日目は重善嶽(608m)と善司ノ森山(591m)を藪漕ぎで巡った。

20140308嶽ノ森山2
写真2(3/8): 嶽ノ森山雄岳376m(雌岳山頂より)
[個人山行]南紀のピラミッド嶽ノ森山と金山・重善嶽 (関西百名山シリーズNo.98)
平成26年3月8日(土)~9日(日)

最南端の関西百名山、嶽ノ森山(376m)は古座川の対岸に屹立したピラミダルな山。嶽ノ森山に源を発し古座川に注ぐ犬鳴谷は滑床が美しい。串本から大島に渡り金山(117m)から展望を楽しみ、2日目は重善嶽(608m)と善司ノ森山(591m)を藪漕ぎで巡った。

【メンバー】 山本浩史L、鹿嶽眞理子、久代まゆみ 計3名
1日目(3/8)①: 嶽ノ森山
【行  程】 京都6:00=(第二京阪・近畿・阪和道)=南紀田辺IC=9:45一枚岩道の駅9:56~10:45雌岳~10:59嶽ノ森山11:34~11:58 P398~12:20峰ノ山~13:16変則十字路~犬鳴谷~14:05一枚岩道の駅14:15=15:06金山登山口BS
【登山データ】 晴れ 歩行7.7㎞ 4時間09分 延登高680m 延下降680m 3座登頂
20140308嶽ノ森山地図1日目①

古座川は南紀大塔山の南東に源を発し太平洋に注ぐ2級河川で河口まで直線距離で25㎞だがくねくねと蛇行しその延長距離は40㎞に及ぶ。中流域の古座川町相瀬に“古座川の一枚岩”と呼ばれる大岩壁がある。流紋岩質凝灰岩の一枚岩で高さ150m幅800mもあり国の天然記念物に指定される。対岸に道の駅があり圧倒的な景観を間近で見ることができる。関西百名山の嶽ノ森山は道の駅の裏山である。道の駅に車を置き登山開始、まずは相瀬橋まで国道を行く。ここまで来ると大き過ぎて収まらなかった一枚岩が上まで写真に入った。

登山道は橋の前の谷から始まる。谷筋に林道があり、トップに立った鹿嶽さんはそっちに行こうとしたが登山道は右手に始まる。急斜面を登ると右手に積み重ねられた石垣のような大岩壁が樹林の奥に見える。これが“豆腐岩”で嶽ノ森山の東尾根に延々と続く。登山口から標高差約300mを登ると一際厳しい岩場にロープが掛っている。乗り上がった鞍部は雌岳と雄岳の分岐点でまず雌岳(369m)に登る。前面は岩の山頂で裏側から回り込むと山頂に立てる。岩の上からは素晴らしい展望が得られる。西側に屹立しているのは嶽ノ森山主峰の雄岳で此れまたすごい。ガイドブックによっては「上ノ峰」、「下ノ峰」とされているものもあるが現地での表記は「雄岳」、「雌岳」となっている。

山頂の祠に手を合わせ、鞍部に戻って登り返すと雄岳(376m)山頂で此処もまた展望が素晴らし。早朝出発だったのでお腹が空いた。昼食休憩にしてその後はミッションで「大塔山を山座同定」と「重善嶽を山座同定」を行った。大塔山はシリーズNo.28で行った山、下山路に迷い一夜を明かした苦い思い出の山。重善嶽は明日登る山だ。大塔山は真北にあり、すぐ西の法師山と紛らわしいが特徴の少ない南紀の山の中で存在感を示している。重善嶽は西微北292°の方向にピークを特定できた。

昼食後は東に下ると直ぐに変則十字路と呼ばれるジャンクションがあり犬鳴谷から来るメイン登山道と一枚岩への巻道下山路を分けている。周回だけでは余りにも短いので真っ直ぐ南に進み1等三角点峰・峯ノ山を目指した。稜線の西側は伐採地で展望が利く。峯ノ山の北面も伐採され林道がしっかり見えている。ここでミッション3:「P398の位置を特定」をする予定だったが忘れていて通り過ぎてしまった。振り返り地形と合わせて今通った一寸したピークが其れと特定した。2.5万図にある車道がヘアピンカーブする所に達し、峯ノ山の北東尾根に取り付いた。伐採地の縁を緩く回り込むように進んでしまい何時しか方向がずれていた。引き返して電波塔のある峯ノ山(482m)山頂に達した。1等三角点「峯ノ山」があるが展望はない。

南に続く明瞭な道を下ると先程の林道に出た。折り返すように林道を横断し笹原の道に入ると直ぐに斜面を下る道がある筈なのだが2.5万図の道は失われてしまったようだ。ただ只管薄の原を泳ぐように下った。下に林道が見えたが切り通しの断崖で下りられない。50m程先に薄の原が林道まで続いている谷筋の先端を見つけた。漸く林道に下り立つことができた。更に谷間に峯の薬師堂への下山路を探すがやはり見出すことはできず断念して林道をヘアピンカーブの方向へと進んだ。

稜線の未舗装林道に入り変則十字路に戻って犬鳴谷の下山路へと入った。最初は普通の登山道だが鞍部から谷に入ると左手に一枚岩の壁がそそり立つ。犬鳴谷は一枚岩の上を流れた水によって刻まれた溝が人口の側溝のようで面白い。急な岩の斜面にロープが掛けられ谷に下る。歩き易いようにステップが刻まれた滑床の谷を下る。嶽ノ森山のもう一つの特徴的な風景だ。やがて谷は急傾斜で滝のように下り落ち登山道は北の尾根を下る。砂利工場の横の登山口に飛び出し旧国道に出る。一枚岩トンネルを潜り抜けた国道371号線に合流し一枚岩道の駅へと戻ってきた。結果この山は犬鳴谷を登りに使うのが安全で無難なようだ。


1日目(3/8)②: 金山
【行  程】 一枚岩道の駅14:15=15:06金山登山口BS 15:07~15:19金山~15:29展望台~15:41金山登山口BS 15:44=16:00△潮岬・ロッジみさきYH
【登山データ】 晴れ 歩行1.4㎞ 0時間34分 延登高71m 延下降71m 1座登頂
20140308嶽ノ森山地図1日目②

今日の登山は予定より早く終わったので明日の朝立寄るつもりだった紀伊大島の金山(117m)に立寄ることにした。 “♪ここは串本 向は大島 中を取り持つ 巡航船” と串本節に歌われた大島だが平成11年“くしもと大橋”が開通し車で行き帰できるようになった。橋を渡り大島集落に下って行く道に入って直ぐ金山登山口と云うバス停があり。その傍らには駐車場もある。海に突出する半島の先に金山はある。遊歩道として整備されコンクリートの階段で始まる。小ピークを二つほど越えると展望台があるが山頂ではない。その直ぐ先に山頂はあった。

何の表示もなく4等三角点「金山」だけが山頂を示していたが展望は素晴らしい。熊野灘を挟んで国の天然記念物に指定された橋杭岩が海中に850mも列を成している。此処でミッション4:「峯ノ山(482m)を山座同定」を行った。今日登った山なので目に焼き付けて欲しい。西北西302°の方向に峯ノ山を同定した。遊歩道は未だ先に続いている。序だから先に行ってみると戸島崎の断崖が見え、古座川の河口付近にも橋杭岩のミニ版を見ることができた。来た道を引き返し30分あまりの“登山”を終えた。

今日の宿は潮岬のユースホステル。潮岬灯台に寄ってからチェックインしようと思っていたが駐車料金300円も取るのでまずチェックインし歩いて行くことにした。灯台へは入場料200円を徴収されるが16時までで終わり入ることはできなかった。岬の先に潮御崎神社が鎮座しその先に展望台があったので行ってみると下の岩礁で釣り人が3人強風で荒れる海、渡船で渡るのだろうが海面5m位の岩で釣りをしている。上がるのにクライミングのロープが必要で釣り人も命がけのようだ。

2日目(3/9): 重善嶽・善司ノ森山
【行  程】 △潮岬・ロッジみさきYH 6:00=6:54坂本谷7:02~8:20重善嶽~9:09県道峠~10:12 P513~10:44 P524~11:46善司ノ森山~12:40坂本谷12:47=13:55田辺・弁慶のさと湯15:00=南紀田辺IC=(阪和・近畿・第二京阪道)=17:40京都
【登山データ】 曇り後晴れ 歩行9.7㎞ 5時間38分 延登高901m 延下降901m 2座登頂
20140308嶽ノ森山地図2日目

金山に昨日登ったので行程に余裕ができた。朝食代わりに作って貰ったおにぎりを食べ6時に出発、すさみ町大附(おおつき)の坂本谷に駐車場所を求めた。県道から分れ林道に入って直ぐの所に車を止めることができた。先ずは今山行の最高峰・重善嶽に登る。最高峰と云っても608mしかない。

県道36号に戻り城間川を渡る地点を探す。対岸にソーラー発電の大きなパネルが3組並んだ所に橋があるが扉があり入れそうにない。その先にあった鉄橋を見つけた。城間川を渡り、久代さんを先頭に尾根に取り付くと踏み跡程度の道があり緩く右にカーブし高度を上げる。古川谷を挟み北側に小屋谷三角点のピーク(567m)が眼前にある。標高470m付近で進行方向が南に45°振れ山頂域に近づいた。左に振れ出し地図を確認しないまま進んで行くとどうも様子が変だ。先に見えるピークへのコルが深すぎる。コンパスを合わせると方向が全然違う。やってしまった! 引き返して正しいルートに復し重善嶽(608m)に達した。3等三角点「大附」があるが展望はない。

さてこの先に道はあるか? ミッション5は「重善嶽から南方面への下山路をルートファインディング」とした。この稜線を通り県道の峠を越えて善司ノ森山の南東稜線にのれれば・・・と思いルートを設定したがweb記事で探しても全く記録はなかった。山頂でコンパスを合わせると何んとなく道らしきものがありそうだ。道はなくとも下草は殆どなく何んとかなりそうだ。忘れた頃に赤テープがあるがあまり当てにしない方がよい。複雑な稜線を進み県道を目指した。しっかり地図で現在位置を確認しながら進む。疑わしい箇所では主義に反するがGPSで確認して進み最後は急斜面を下り、標高360mの県道225号線の峠(名前は分からない)に達した。

最後のミッション6は「善司ノ森山への登路を探す」で殆ど車の走らない県道を横断して善司ノ森山へ繋がる南西の尾根に取り付く。道は無いが藪の薄い所を辿れば特に問題なく歩ける。510mのピークに達したら休憩しようと岩混じりの急登を頑張ったが久代さんが遂に根負けし休憩宣言。その後も展望のない稜線が続きP513を越え鞍部から登り返すと展望の利く所があり大附越道の伐採された尾根や小屋谷三角点峰(567m)を見ることができた。

P524への登りはシダが蔓延り通過が困難を極める。しかし迂回する所もなく突っ込むと足元にはしっかりした踏み跡はあるが、両側に草を分けることができない程絡み付いている。P524に達すると藪を脱し大休止を取る。北風が強い。2.5万図によるとすさみ町周参見と大附を結ぶ大附越が通っている筈だがしっかりした道形はない。稜線には鹿除けネットが張られ坂本谷越に善司ノ森山を見ることができる。昼食の後ネット沿いに西に進む。550mのピークを越えると坂本谷の源頭の一つを回り込むように進行方向が北へと転じる。大附越の明瞭な道が左の方に分岐して行くとの山頂は近い。それほど苦労もなく到着した。

善司ノ森山(591m)山頂には1等三角点「善司ノ森」があるが展望はなく一寸残念。西北西に続く尾根に比較的明瞭な道があるが方向違いだ。当初は坂本谷を下る予定だったので山頂に達するまでの間に下山路を探していた。昨年の6月に通った記録をwebで見つけていたのだが遂に分岐する道は見つけられなかった。急峻な斜面に突っ込むのもどうかと思い山頂から170m程南の小ピークから東に伸びる尾根に入り下山路を探すことにした。

分岐点は明瞭ではなかったが踏み込むと其れらしい踏み跡(獣道?)があったり無かったりで尾根通しに下る。700m余り尾根を進むと尾根の分岐点で小附集落に向かう尾根が明瞭に北に一直線に伸びるが方向が違う。東に90°折れ曲がり大附集落に向かう。さて一体何処に下り立てるのだろう。コンパスを頼りに坂本谷の入口に向かっていると右手の方から作業道らしきものが現れた。此れで下れる。緊張が解れしジグザグに下って行くと坂本谷の林道が見えてきた最後は石垣に阻まれ2段下りるとどうやら民家の敷地内に入ってしまったようでそそくさと脱け出す。県道に下り立ち診療所の角を曲がると坂本谷の林道で駐車地点に戻りついた。

帰りは県道36号線のくねくね道を延々と走り上富田町朝来で国道42号線に出、田辺市の“弁慶のさと湯”に立寄り帰路に着いた。いつもの阪和道の渋滞を覚悟していたが時間が早かったせいかスムーズに帰ることができた。 《山紀行832》

【登山データ計】 歩行18.8㎞ 10時間11分 延登高1,652m 延下降1,652m 6座登頂

【感 想】 56期 久代 まゆみ
はや三月、先輩お二人と久々に雪のない南紀の山行。1日目は一昨年行った嶽の森山~峰ノ山~藪漕。山本さん企画は私が行ったのと逆コースで新鮮に感じました。早く登れたので、前倒しで行った10分で登れる金山は上から見た綺麗な海が印象的。
2日目は私が先頭で重膳嶽~膳司ノ森山。間違った道に誘導して何度も引き返して頂き申し訳ございませんでした。手に余る藪漕ぎで先頭を山本さんに代って頂き、藪と格闘、もがきながら登っている最中に地図を紛失してしまってすみませんでした。その後、地図なしで 歩く不安を痛感しました。
道なき道をもろともせず突き進むお二人に、数々のアドバイス頂き勉強になりました。ヘビーな藪漕ぎの先頭も初めての経験で、藪漕ぎの仕方も少し習得してしまったようで、ちょっと怖いです・・。顔も体も傷だらけで、服もポロボロになりましたが、楽しい二日間でした。ありがとうございました。

20140308嶽ノ森山1
写真1(3/8): 古座川の一枚岩 (道の駅より)

20140308嶽ノ森山3
写真3(3/8): アセビと峯ノ山482m (嶽ノ森山南稜線より)

20140308嶽ノ森山4
写真4(3/8): 犬鳴谷V字谷の滑床を下る

20140308嶽ノ森山5
写真5(3/9): 重善嶽山頂にて

20140308嶽ノ森山6
写真6(3/9): 重善嶽608m(大附越南尾根より)
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Genre : スポーツ 登山
プロフィール

kyotohira

Author:kyotohira
山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングから、アルプス縦走、沢登り、岩登り、植物観察、山スキー、トレイルランニングなどオールラウンドに楽しんでいます。

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