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[個人山行] 天目山・ヨコスズ尾根・赤杭尾根 《山紀行833》

今年の奥多摩は凄い、2月8、14~15日に南岸低気圧による大雪が降り過去最高の積雪を記録した。先月はその大雪のさ中、奥多摩山行を行った。名残の雪を求めて1箇月後に再び奥多摩に入った。今回は緩めの計画で天目山を目指すことにした。東京に移住した尾崎さんと共に、登り残していたヨコスズ尾根の滝入ノ峰(1,310m)、赤杭尾根のエビ小屋山(1,147m)、ズマド山(690m)を征服した。

20140320天目山3
写真3(3/21): 三頭山1,531m、六ッ石山の奥に富士山(日向沢ノ峰山頂より)
[個人山行] 天目山・ヨコスズ尾根・赤杭尾根 《山紀行833》
平成26年3月20日(木)~21日(金)

今年の奥多摩は凄い、2月8、14~15日に南岸低気圧による大雪が降り過去最高の積雪を記録した。先月はその大雪のさ中、奥多摩山行を行った。名残の雪を求めて1箇月後に再び奥多摩に入った。今回は緩めの計画で天目山を目指すことにした。東京に移住した尾崎さんと共に、登り残していたヨコスズ尾根の滝入ノ峰(1,310m)、赤杭尾根のエビ小屋山(1,147m)、ズマド山(690m)を征服した。

【メンバー】 山本浩史L、尾崎稔 計2名
1日目(3/20)
【行  程】 3/19京都23:03=(▲京阪神ドリームさいたま号)=6:52立川8:45-10:04奥多摩10:15=10:40東日原BS 10:45~12:35滝入ノ峰12:46~13:48一杯水避難小屋14:05~14:32天目山~15:07△一杯水避難小屋
【山データ】 雪 歩行距離6.9㎞ 4時間22分 延登高1,104m 延下降279m 2座登頂
20140320天目山地図1日目

先月2回目の大雪は酷かった。日原へのバスは3/5になって漸く走りだした。東日原から先、中日原・鍾乳洞へは今日も運休が続いている。小雨のショボ降る中、短縮終点の東日原で下り、中日原へは日原街道を歩く。丹生神社の左手からヨコスズ尾根の先端に取り付くが、踏み跡は怪しい。やがて何処からともなくしっかりした踏み跡が現れた。この尾根は過去2回歩いているが、途中にある滝入ノ峰(1,310m)に登らずに巻道を通ってしまった。今回は何としても登りたい。尾根の東側を巻こうとする登山道を離れ尾根を忠実に登る。下草は全くなくしかも微かに踏み跡もある。

本格的登山は久し振りだと云う尾崎さんは一寸遅れがち、ゆっくりペースで標高差700mを1時間50分掛けて滝入ノ峰に到着した。3等三角点「一原」があるが山頂を示す表示は何もない。山頂から巻道縦走路に合流するまでは急斜面を下る。合流点から見ると、相当険しそうな斜面がはだかり巻道になったのも頷ける。巻道登山道が尾根に上がって来ると傾斜は比較的なだらかな尾根道が続く。標高が増すに連れて残雪が目立つようになってきた。雲の中に建物が見えてきた。今日の宿、一杯水避難小屋に辿り着いた。

小雨が降り続くが、もう一仕事天目山に登頂する。避難小屋の裏から尾根を辿り前衛峰を越えた下りは岩場で凍結しかなり危険、今日は気温高く雪もくされているのでアイゼンは履いて来なかった。此処へ来て後悔するが慎重に下りるしかない。木の根など手掛かりがあったので無事に通過でき天目山本峰(1,576m)に辿り着いた。天気が良ければ展望が利きそうだが、ガスで何も見えなかった。おまけに3等三角点「日原」は雪の下、山頂標識は幾つも木に括り付けられていた。

帰りは西に下り直下の巻道を通ることにした。距離は少し伸びるが同じ道よりは良いだろう。結構雪が残り、壺足で20~30㎝沈み込む所もあるが、凍結は無い。15:07避難小屋に戻り、早くも夕食準備を始め全く飲めない尾崎さんは置いておき独りでウィスキーをちびちびやり、暗くなった18:30頃寝に着いた。

2日目(3/21)
【行  程】 △一杯水避難小屋5:51~6:57仙元峠~7:24蕎麦粒山~7:58桂谷ノ峰~8:14日向沢ノ峰8:32~9:37曲ヶ谷北峰~9:49川苔山~10:03曲ヶ谷北峰~10:15曲ヶ谷南峰~11:01エビ小屋山11:26~12:15赤久奈山~13:00ズマド山北峰~13:10ズマド山~14:08川井14:24-14:55河辺16:14-16:40立川
【山データ】 晴れ 歩行距離17.5㎞ 8時間17分 延登高843m 延下降2,028m 11座登頂
20140320天目山地図2日目①
20140320天目山地図2日目②

一日降り続いた雨も上がり朝から快晴となった。5:30出発を予定していたが準備にもたつき5:51小屋を発った。長沢背稜の縦走路を東へと進む。まずは天目山の南を巻いて通るがトレースは全くない。気温が下がり雪は締まった。アイゼンが小気味良く効く。稜線は地面が露出している部分もあるが、吹き溜まった所では1m程残り、2m以上の雪庇も見られた。P1449の南を巻く所は危険を感じる程の斜面でアイスバーン状態、強く踏み込まなければアイゼンの歯が立たない。ピッケルを持たず滑落防止手段がない。此処が正念場、一歩一歩慎重に進み危険地帯を通過することができた。この後は巻道を避けよう。

仙元峠(1,444m)は浦山に到る仙元尾根を分ける峠だが稜線のピークにあり、山名としてカウントした。小さな祠があり、南東方向に蕎麦粒山が優雅な円錐形の姿を見せている。木の間越しで一寸すっきりしないが・・・。稜線を進み右手を見ると富士山が雪を纏って樹林の切れ目から顔を覗かせている。蕎麦粒山(1,473m)は3等三角点「仙還」がある筈だが雪の下で確認できない。南東方向に目をやるとこれから向かう曲ヶ谷北峰と川苔山が双耳峰のように望める。蕎麦粒山から南に鳥屋戸(とやど)尾根が分岐する。明確な道ではないが松岩ノ頭、塩地の頭、笙ノ岩山の3座のある魅力ある尾根で平成22年3月に登った。その時の蕎麦粒山の写真を見ると山頂には全く雪は無かったのだが・・・

此処からは幅10m程の防火帯が稜線に開かれ気持ちが良い。前後の見通しは利くが横方向は木が邪魔して時折見える富士山の姿がもどかしい。登り返して桂谷ノ峰(かつらだにのうら1,400m)に到る。「峰」と書いて「うら」と読ませる。蕎麦粒山との鞍部の南側に始まる谷を桂谷と云う。90°向きを替えて東に防火帯の尾根を進む。仁田山・有間山方面への分岐を過ぎる。4年前に鳥屋戸尾根を登った時に歩いた尾根だ。分岐を見送り少し進むと日向沢ノ峰(ひなたざわのうら1,356m)に到る。この峰も「うら」と読む。棒ノ折山からの尾根が合流する。この道は平成20年3月に歩いた懐かしい山域だ。

山頂からの展望は素晴らしく、富士山を始め左の方には大山、丹沢山塊、奥多摩三山の大岳山、御前岳、三頭山、奥多摩石尾根の六ツ石山、鷹ノ巣山、そして雲取山から続く今日歩いて来た長沢背稜の天目山、蕎麦粒山が堪能できる。此処から見る天目山は3つのピークが明瞭で、別名の“三ッドッケ”の由来が想像できる。景色も良いので大休止を取って腹拵え。

進行方向が南に変わり下りだすと岩場の急斜面が現れた。長沢背稜にもこんな険しい所がある。雪は全くない部分でアイゼンが邪魔になるが残雪部分がまだ2/3以上あるので外す訳にはいかない。下りきった処は踊平(1,175m)で大丹波川への下山路が分岐するが真新し看板に「登山道崩落通行禁止」の表示、しっかりした看板でこの先長期間復旧する見込みがないことを示しているようだ。西に飛び出した処に川苔丸山(1,221m)があるが間の谷は深い。一度訪れてみたい山だ。

横ヶ谷の北を回り込むように進みピークに立つと曲ヶ谷北峰(1,340m)で赤杭尾根が始まる。尾根を下る前に飛び出している川苔山(1,363m)にピストンする。嘗て小屋のあった鞍部から登り返して山頂に到ると富士山西方面の展望が素晴らしい。2等三角点「火打石」がある筈だが雪の下で確認できない。山頂標識には「川乗山」の表示もありどちらも通っている。

曲ヶ谷北峰に戻り、赤杭尾根に入る。鞍部が稜線の北東に流れる曲ヶ谷の源頭で、直ぐ南側の小ピークが曲ヶ谷南峰(約1,325m)となっている。昭文社の登山地図には北峰しか記されていないので見落としがちだ。鞍部の少し手前に「狼住所」と記された所があり「オオカミスンド」と仮名書があった。「狼の居た所」と云う意味に取れるが狼岩に到る「狼新道」が訛ったのではないかと云う説も説得力がある。

赤杭尾根を一路下る筈だったが残雪の為なだらかに右に反れて登山道を外して、何時しか東北東方向の真名井北稜に入ってしまった。標高1,200m位まで下ってしまい、もうし少し早くコンパスを確認していたらと思った時は後の祭り、登り返しのリカバリーは虚しい。元に戻り南南東に赤杭尾根を下った。やがて鞍部に達し下山路が北側を巻く地点に達すると直線方向に登り斜面がある。此れがエビ小屋山への登りで、10年前に歩いた時は登山道をそのまま歩いてしまい通らなかったので今回はどうしても行かなければいけない。特に何の表示もないが薄い踏み跡を辿り40m程登り返すとエビ小屋山(1,147m)山頂に到った。展望は無く、木に巻かれた黄色テープにマジックで書かれた表示しかなく一寸寂しい。大休止を取り栄養を補給し、気温が上がって来たので防寒のためずっと着ていた雨具を脱ぎアイゼンも外した。

分岐に戻ることなく下草のない南東の稜線を下り900mの鞍部で北側を巻いて来た登山道と合流した。雪があるが林道のようでやがて北側に去って行った。1㎞弱進むと950m程のピークがあり登山道は西側を巻いている。“日本山名総覧”に赤久奈山の標高は950mとされていたので此処が山頂だと思っていたが現地には何の表示もなく、山頂部は鹿除けネットでガードされている。ネットの向こうには西方向の展望が開け素晴らしい。そして赤久奈山は登山地図にあるように924mの3等三角点「大渡」のある地点だった。登山道は北側を巻き分岐点にしっかりした指導票が山頂方向を示していた。現地にはエビ小屋山の山頂にあったと同じ黄色テープにマジック書きの表示だけがあり、展望はない。

東に伸びる尾根の先端で登山道に合流し尾根通しの道となる。P809の東を巻いて標高690m地点で古里へ道が分岐するが先月の大雪による倒木で通行止めとなっている。倒木位ならかわすことができそうだがどんな状態なのだろう? 次のズマド山も登山道は東側を巻いている。2.5万図では分岐から400m弱行って巻道と分岐し尾根道を取るようになっているが古里分岐からそのまま巻道になっており逃してしまいそうなので途中で斜面を取り付いた。ズマド山は双耳峰でまず北峰(721m)に到る。山頂には「721m峰」と黄色いテープに書かれているがその上にボールペンで「ズマド山北峰」と書かれていた。展望は無い。250m程先には南峰(690m)がありこちらには3等三角点「小丹波」が置かれ「ズマド山」のプレートも設置されていた。此処も展望なし。

南東尾根の急斜面を下り、巻いて来た登山道に合流すると直ぐ南の谷間に小丹波集落に下る点線道が2.5万図に描かれているが、其れらしい道は発見できなかった。P558で進路は南に変わり川井集落に突き出した尾根の先端に向かう。何時しか東に進路を導かれ水道設備の横から階段を下り、割烹“花あそび”の辺りに下りてきた。車道は大丹波川を渡るため大きく迂回し青梅線の鉄橋を潜り、コースタイムより1時間超過し川井駅に到着した。青梅線の河辺で途中下車し河辺温泉“梅の湯”に立寄り汗を流した(入浴料840円)。駅前のビルの中にあり登山者が結構立寄り繁盛していた。

【山データ計】 歩行距離24.4㎞ 12時間37分 延登高1,947m 延下降2,307m 13座登頂

20140320天目山1
写真1(3/20): 天目山(1,576m)山頂標識 1日目は雨、今日の写真はこれだけ

20140320天目山2
写真2(3/21): 長沢背稜の広い稜線の残雪

20140320天目山4
写真4(3/21): 蕎麦粒山1,473m(日向沢ノ峰山頂より)

20140320天目山5
写真5(3/21): 天目山1,576m、3つのピークを持つことから三ッドッケとも呼ばれる(川苔山山頂より)

20140320天目山6
写真6(3/21): 川苔山山頂にて(川乗山とも書く)
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Genre : スポーツ 登山
プロフィール

kyotohira

Author:kyotohira
山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングから、アルプス縦走、沢登り、岩登り、植物観察、山スキー、トレイルランニングなどオールラウンドに楽しんでいます。

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